科学または技術に関する研究を行う全国の高校生を助成します

1,200万円
2024年総助成額
8件
2024年総採択数
300万円
本賞助成額
100万円
奨励賞助成額

当財団について

当財団は、平野逸朗が拠出した東洋熱工業株式会社の株式配当を原資として、学術および科学技術の振興に寄与することを目的としています。
名称
一般財団法人東熱科学技術奨学財団
法人番号
7010005021777
所在地
〒104-8324 東京都中央区京橋2丁目5番12号 東洋熱工業株式会社気付
設立年月日
2013年(平成25年)12月2日

理事

門内 輝行
大阪芸術大学教授、京都大学名誉教授
中井 検裕
東京科学大学名誉教授
芝 一治
東洋熱工業株式会社相談役
平野 雅章(理事長)
早稲田大学名誉教授
妹尾 大
東京科学大学教授
稲見 昌彦
東京大学教授

監事

幣原 廣
弁護士、前東京フロンティア基金法律事務所代表
神津 信一
税理士、前日本税理士会連合会会長

評議員

平野 京子
執筆業
宗岡 由利子
茶道教師
宗岡 真理子
声楽家
小橋 延江
主婦
佐貫 葉子
弁護士、前日本女性法律家協会会長
木村 幸俊
(公財)日本関税協会理事長、元国税庁長官

2025年の募集要項

現在、2025年の助成金への応募を受け付けています。

助成金の概要

本賞
300万円
2件程度
奨励賞
100万円
3件程度
特別賞
金額未定
若干件
総額(予定)

約1,200万円

支給時期

2025年10月末(予定)

助成期間

2026年9月末までに報告を提出するが、予算化された学会・大会・コンテスト参加など執行の一部がこれ以降になることを妨げない。

応募資格

  1. 日本国内において文部科学省の認定する高等学校(およびこれに準ずる中等教育教育機関)に在学する生徒(高等専門学校の場合には1〜3年生)で、既に科学または技術に関する独創的な発想に基づいた目覚ましい研究を行っている実績があり、これを更に発展させるための資金を必要とする者。助成金を活用して、高校生科学技術チャレンジ(JSEC (Japan Science & Engineering Challenge))や日本学生科学賞などにチャレンジすることも推奨する。
  2. 在学する高等学校教諭の推薦を要し、一高等学校からの推薦は最大3件までとする。
  3. 個人または3人までの小チームによる応募とする(学校単位やクラブ活動単位の応募は対象としない)。ただし、チーム応募の場合には、応募は代表者が行い、助成はチーム全体に対して1件として扱う。
  4. 個人であるかチームのメンバーであるかを問わず、1年間に1課題しか応募できない。
  5. SSH指定校や他の助成を得ている生徒による申請(例えば、追加的または関連プロジェクトとして)を妨げないが、既にある助成との二重申請にならないように、予算では他の助成と本助成との費目関係を明らかにすること。
  6. 当財団の役員および東洋熱工業株式会社の関係者は応募できない。

応募のテーマ(一般テーマ)

物理・化学・生物・地学の科学的テーマや、技術や技術の活用などのテーマを含む一般的な科学技術に関する独創的なテーマを対象とする。

特別テーマ

一般テーマの他に、以下の2つの特別テーマを設ける。高校生諸君のフレッシュな発想によるアイデアを求める。ただし、既に他で行われていることの二番煎じ・三番煎じにならないよう、当該分野について十分な下調べはすること。

1. 革新的な空調技術

空調は、世界中の多くの人口密集地や産業で必要な技術だが、その原理は長い間同じ(液体の気化と熱移動)で、運転にもエネルギーを要することから、改善をしても効率化には限度がある。昨今注目される地球温暖化に対応して、根本的に異なる(しかもエネルギー的にもコスト的にも)効率的な空調方法を開発できれば、世界的なメリットは計り知れない。必ずしも実用化までは求めないが、実験段階で新しい原理の開発を求める。

2. デジタル化社会の技術

社会(特に仕事)のデジタル化は凄まじい勢いで進んでいて、雇用のあり方に大きなインパクトを与えている。アナリティクスやIoT、AI の活用により、従来の不可能が可能になり、経験や勘に頼らない判断が可能となって、仕事や生活が大きく変わりつつある。同時に、多くの仕事がロボットや人工知能で処理できるようになり、失業が増えるだけでなく、医療やパイロットなどの高度の仕事でも熟練が失われる場面も出てきている。人々を幸せにするデジタル化を促進する技術や構想、新たな雇用や熟練の維持増強を可能とするようなデジタル技術の開発や構想を求める。構想は、単なるアイデアではなく、少なくとも実験段階では実証できたものであること。

注意

  1. 本助成金の受給者は、事後に助成金活用の成果を当財団の定める様式で報告すること以外には、当財団または東洋熱工業株式会社に対して一切の義務を負わない。なお、応募内容および報告内容は公表するが、必要に応じて当財団で編集することがある。
  2. 受給が内定した場合には、在学証明書(2025年9月以降のもの)を当財団へ提出する必要がある。
  3. 応募に際して不正があった場合には、応募を無効とし、氏名・学校名と共にこの事実を公表する。奨学金の支給後に不正応募が発覚した場合には、支給額全額を返金するものとする。
  4. 当財団の運営に当たっては、経費を極力削減し質素な慈善事業(frugal philanthropy)を目指して、情報基盤も出来る限り無料のサービスやパーツを使って組み立てている。ただし、応募情報(個人情報を含む)を蓄積するデータベースは、定評のある第三者の商業サービスを使用している。

応募締切・応募方法・選考方法

応募締切

2025年9月10日(水)

応募方法

次のウェブフォームに日本語で必要事項を入力の上、これを送信することにより応募する。

選考方法

支給の対象は、応募資料に基づき理事会が決定する。必要事項が入力されていない応募は失格とする。必要に応じて追加資料や現物提示を求めることがある。

2024年の採択プロジェクト

2024年に採択された研究プロジェクトを紹介します。
1,200万円
総助成額
8件
総採択数
2件
本賞採択数
6件
奨励賞採択数
本賞 300万円2024年

微生物×音×ニオイを用いた環境再生型農業の実現

石垣 幹人、盛田 花凛、真榮城 寿都

沖縄工業高等専門学校

指導教諭: 宮城 桂

本賞 300万円2024年

海洋ゴミと環境DNA解析による静岡県焼津の魚類相の季節変動の推察

谷澤 陸斗、増田 翔和、藏園 陽生

静岡県立焼津中央高等学校

指導教諭: 矢追 雄一

奨励賞 100万円2024年

空気圧を用いたハエトリグモ型跳躍ロボットの開発

根岸 アリス、實取 凜、宮崎 美音

熊本高等専門学校 熊本キャンパス

指導教諭: 野尻 紘聖

奨励賞 100万円2024年

平常および災害時に活用可能なメカナムクローラー型ロボットの開発

磯村 太幹、辻 陽太

熊本高等専門学校

指導教諭: 野尻 紘聖

奨励賞 100万円2024年

光を吸収するセラミックスナノ材料と太陽光を用いた飲料水回収システムの開発

渡里 愛奈、渡辺 紫緒里

新居浜工業高等専門学校

指導教諭: 坂本 全教

奨励賞 100万円2024年

岐阜のオオサンショウウオを守る ~国産個体の生息地を交雑個体から取り戻すために~

河合 七香、粟井 佑果、安藤 有未

岐阜県立大垣北高等学校

指導教諭: 高木 雅紀

奨励賞 100万円2024年

災害発生時に命をつなぐアドホック防災ヘルメットの研究開発

大城 和彦、神谷 智喜、高橋 蓮

沖縄工業高等専門学校

指導教諭: 中平 勝也

奨励賞 100万円2024年

BLEビーコンを活用した屋内3次元位置測定システム

辻本 純平、越後 奨、川上 晃弥

旭川工業高等専門学校

指導教諭: 佐竹 利文

あなたも挑戦してみませんか?

独創的なアイデアと情熱があれば、次の採択者はあなたかもしれません。

募集要項を見る

お問い合わせ

ご質問やご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

メールで問い合わせる

次のメールアドレス宛にお問い合わせください。

採択者の方へ

プロジェクトの報告書は期日までに提出してください。

報告書フォーム

報告書のフォームをダウンロードしてください。

報告書フォームへ